「通り雨」作詞作曲:sari
ペトリコールの匂い風にのって漂う
見上げた一面の曇り空から雫
ぽつ(ぽつ)ぽつ(ぽつ)肌に落ちて
リズミカルに散らばっていく
雨音が次第に響き出した
思い通りにいかないことばかり
いつかの傘は手元にない
駆け足したけどまあいいや
今日は濡れて帰ろう
柔軟剤の香り突如ふっと漂う
見上げた先には心配そうな表情
ザァ(ザァ)ザァ(ザァ)信号待ちで
ただとまどうことしか出来ず
心音が次第に響き出した
重い衣服に雫が滴り
今更傘に入る意味ない
「風邪引かないで」その台詞は
君にそのまま返す
優しさは時に残酷で
冷えきった身体に触れる
近づいたらきっと迷惑
ああもうさよならしなくちゃね
渡された傘は必要ない
ぽつ(ぽつ)ぽつ(ぽつ)不意に落ちて
辺りに染みる
雨音攫ってどこかへ消えてしまう